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着物大事典
「訪問着を着てみたいけれど何を用意すればいいのだろう」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
訪問着を着る際は、長襦袢(半衿付き)や肌着、帯などを用意する必要があります。また、着付けをする際に持っていると便利なものもあります。美しく着こなすには、着用シーンに合ったアイテム選びも重要です。
この記事では、訪問着を着るために必要なものやあると便利なもの、色選び・柄選びに関する注意点を紹介します。
また、着物・浴衣レンタルを行なっているVASARAでは、訪問着のレンタルプランもご用意しています。訪問着を着る予定のある方は、ぜひチェックしてみてください。
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訪問着を着るために必要なものをリスト化したものがこちらです。全部で17点あります。
多いと感じるかもしれませんが、一度そろえればほかの着物を着用する際にも役立ちます。以下で、それぞれのアイテムの特徴や役割を確認しましょう。
訪問着は、フォーマルなシーンからカジュアルなシーンまで、未婚・既婚問わず着られる着物です。肩から胸や袖にかけて1枚の絵のようにつながっているのが特徴で、この模様の入り方を「絵羽模様」といいます。
長襦袢は、訪問着に汗や皮脂などの汚れが付着しないようにしたり、着崩れを防いだりする役割を果たします。訪問着を着用しても多少見えるため、着用シーンに合った色・柄を選びましょう。
また、首もとが汚れないよう、長襦袢は半衿付きのものを着用します。訪問着には白色の半衿を合わせるのが通例です。
肌着は長襦袢の下に着るものです。吸水性に優れたものが多く、訪問着や長襦袢に汗が付着しないよう防いでくれます。先ほどと違い、肌着は着物の上から見えることはありません。
「肌襦袢」と「裾よけ」で上下に分かれているタイプもあれば、ワンピースのようになっているタイプもあります。
重ね衿・伊達衿は、長襦袢と訪問着の間に入れる小物です。着物の衿もとから少しだけ見えるようにすることで華やかさがアップし、顔周りも明るくなります。
必須のアイテムではありませんが、おめでたい席に出席するときや華やかさが足りないときに使うとよいでしょう。
訪問着は幅広いシーンで活躍する着物のため、「この帯が適している」と一概にはいえません。そのため、TPOに合わせて色味や柄を選ぶようにしましょう。
例えば結婚式であれば金糸・銀糸を使用した格調高い袋帯がおすすめです。レストランや観劇であれば、洒落袋帯や織りの名古屋帯を合わせます。
帯締めは帯の上から締める紐のことで、帯や着物が崩れるのを防いでくれます。コーディネートのアクセントにもなるアイテムです。さまざまな種類がありますが、訪問着をフォーマルシーンで着用する場合は金糸・銀糸を使用した平組(平たい形状の組紐)を選びます。
帯や訪問着の色味に合わせる、もしくは正反対の色味にすると、おしゃれな雰囲気になるでしょう。
帯揚げは帯の上辺を飾る長方形の布を指し、帯枕を隠しつつ帯周りを美しく見せてくれます。帯からちらっと見える程度ですが、見せ方や結び方によって着物の印象を大きく変えられます。
訪問着には、淡い色味のものや刺繍が入っているものなど、やわらかい雰囲気の帯揚げがよく似合うでしょう。
帯を結ぶ際は背中に膨らみをもたせるものですが、この膨らみの土台となり、立体感と高さを出してくれるのが帯枕です。さまざまな形状やサイズがあるため、自分の理想とする着姿に合わせて選びましょう。
華やかさを出したいなら大きいもの、上品さを演出したいなら小さいものを使うのがおすすめです。
帯板は、帯の下や間に入れて前側表面を整え、シワができるのを防ぐものです。一般的に、フォーマル着物には幅広かつ長い帯板を、カジュアル着物には幅が狭く短めの帯板を使います。
ただし、本来は帯を美しい状態に整えるアイテムです。そのため、自分の体格や使用する帯のサイズ感に合わせましょう。
腰紐は、着付けをするうえで欠かせない紐です。腰を締めて着物を固定する、おはしょりを作る、衿もとが動かないよう胸紐として使用するなど、さまざまなタイミングで活躍します。一時的に固定するための仮紐にも使えるため、5~6本用意しておくのが望ましいです。
衿芯は、長襦袢の衿の内側に差し込むことで、衿の形を美しく整えてくれるアイテムです。衿芯を入れていないと衿もとがくしゃっとなってしまうため、着付け時は必ず用意しておきましょう。
伊達締めは腰紐の上から締める幅広の紐を指し、腰紐の安定感を高めたり、着崩れを防止したりする役割があります。長襦袢に1本、着物に1本の合計2本用意するのが一般的です。
素材には絹やポリエステル、麻のほか、マジックテープ式のタイプもあります。
着物は寸胴体型のほうが美しく着こなせます。そのため着物を着る際は、補正パッドやフェイスタオルでくびれやお尻、胸など凹凸のある部分を埋め、ボディラインを整えていきます。着物専用のものを用意する必要はないため、自宅にあるフェイスタオルを複数枚確保しましょう。
体型によって必要な枚数は変わります。
足袋は着物用靴下のようなもので、草履を履けるよう二股に分かれているのが特徴的です。サイズが合っていないと痛みが出るおそれもあるため、自分の足の長さや幅に適したものを選ぶようにしてください。
訪問着をフォーマルシーンで着用する場合、「こはぜ」と呼ばれるフックの付いた白色の足袋を穿くのがマナーです。
草履は、着物を着るときの履物です。訪問着で結婚式に参列する場合は、金・銀を基調とする、高さ4cm以上の草履がふさわしいとされています。クリーム色のような淡い色味なら、さまざまなシーンで使えるでしょう。
また、草履はかかとが1~2cm程度はみ出るようなサイズ感を選ぶのが適切です。
着物用のバッグは、片手で持てるようなハンドバッグやクラッチバッグが向いています。ショルダー式のバッグは、カジュアルシーンであっても浮いてしまうため避けましょう。フォーマルシーンでは金・銀を基調としたものを使用します。
草履とバッグの色味を合わせれば、全体的に統一感のあるコーディネートになります。これらをセットで販売しているものもおすすめです。
訪問着に合わせる髪飾りは、古典柄のかんざしやパールの付いたコームなどを選ぶと上品に仕上がります。つまみ加工の花飾りなども、着物の美しさを引き立ててくれるでしょう。
結婚式に参列する場合は、花嫁より目立つような派手なものや大ぶりのものは避けるようにしてください。
必須ではないものの、訪問着を着る際は以下のようなアイテムがあると便利です。
あると便利なもの | 特徴 |
コーリンベルト |
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衿ピン |
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着物クリップ |
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ウエストベルト |
|
訪問着はフォーマルなシーンからカジュアルなシーンまで着られる着物です。しかし、どのような場面でも同じ装いで良いというわけではありません。着用シーンに合わせた色や柄を選ぶことが大切です。
例えば結婚式へ参列する場合は、白色・黒色・花嫁より目立つ色は控えてください。淡い水色など、やわらかい色合いのものを選びましょう。明るめの灰色は年齢問わず着用できます。
柄は松竹梅や亀、鶴などおめでたい印象を与えるものが適しています。
お宮参りや七五三など子どもが主役の場面では、主張しすぎない上品な色味を選ぶのがポイントです。お子様の着物の色や柄との相性も考慮する必要があります。
通販サイトでは訪問着を着るのに必要なアイテムがセットになったものも販売されていますが、「すべて用意するのが面倒」「どうコーディネートしたらいいか、自分に何が似合うのかわからない」などの場合は、訪問着一式をレンタルするのがおすすめです。
レンタルであればプロに着付けをお願いでき、着物をメンテナンスする手間もかかりません。訪問着を着る予定が一度しかない方は、レンタルのほうが費用を安く抑えられます。
着物・浴衣レンタルを行なっている「VASARA」では、訪問着のレンタルプランを複数ご用意しています。着物・小物選びから着付け、ヘアセットまでプランに含まれているため、何も用意せずにご来店いただいてもOKです。
訪問着・着物に関する疑問点がある場合はLINEで気軽に相談できるため、初めての方も安心でしょう。ご興味のある方は、ぜひ一度ご利用ください。
訪問着を着る際は、長襦袢(半衿付き)や肌着、伊達締めなど合計17アイテムが必要です。数を聞くと多く感じるものの、どれも美しく着こなすために欠かせないものです。
色や柄を選ぶ際は、マナー違反にならないよう注意しましょう。肌着などは着物の中に着用するものですが、外から見えるアイテムに関しては色・柄選びで与える印象が大きく変わります。
また、「着用する予定が一度しかない」「訪問着を着てみたいが勇気が出ない」などの方は、着物レンタルから挑戦してみるのもよいでしょう。
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