東寺の五重塔が京都へ来たと感じさせてくれます
修学旅行や卒業旅行で京都に行ったことのある皆さま。新幹線など電車から見える大きな塔を見たことはありますか?塔というと京都タワーを思いつく方もいるかと思いますが、思い出してほしいのは五重塔です。京都駅へ着く寸前で見えてくる大きな五重塔はその見た目やインパクトで京都へ来たんだなと感じることができると思います。京都へ着いた目印として馴染みのある五重塔を擁するのは京都駅からすぐにある東寺という寺院です。今回は東寺の見どころと着物観光のオススメ情報をご紹介いたします。
●東寺とは
南区九条に建つ壮大な真言宗の寺で、東寺真言宗の総本山として知られています。正式名称は教王護国寺(きょうおうごこくじ)といいます。平安遷都2年後の796年に創建され、弘法大使空海によって後に造営されました。見どころは五重塔と空海が密教の教えをわかりやすくするためにつくった講堂内の立体曼荼羅です。毎月21日には「工房市」が開かれていて、多くの人でにぎわいます。東寺は世界遺産にも認定されています。
●東寺があるのに西寺がないの?
観光地先を決めるときによく観光マップを見るのですが、よく東寺はあるのになぜ西寺がないのだろうとなりませんか?実は、平安時代には西寺も存在していました。
都を護るとして東寺と西寺を建立し、その造営に東寺には空海、西寺には守敏僧都(しゅんびんそうず)にゆだねていました。この二人はライバル関係にあったとされていて、824年の干ばつの際に雨乞いの儀式をその二人で争ったことがあるのですが空海が勝利するなど、なにかと空海に劣っているとされています。逆に空海はというと、真言密教を開き、全国の土木事業や灌漑事業、干拓事業を進めて民衆を助けたともあり学問・書芸などなんでもできるヒーローとして人気を博していました。
平安時代は落雷や災害によって寺院が焼失することが非常に多かった時代でした。ですが、空海は東寺を発展させるためにその人気を活かして歴代の天皇や貴族、武士、公家に援助を依頼します。断るものはほとんどおらず、援助を惜しみませんでした。逆に守敏僧都はというと、財政の苦しい国に寺の管理を頼っていました。西寺は落雷で一度焼失し再建もされますが、その後は修復費用を捻出することもままならない状況になっていき、廃寺となりました。そのため、西寺はなく東寺は今なお残っているのです。
●東寺の見どころ
・五重塔
高さは約55メートル。京都にある五重塔の中では一番の高さを誇ります。創建以来幾度と焼失に合いますが、空海の努力やその後の帰依もあり今も残ります。
・講堂と立体曼荼羅
もともとは講義を開くための場所として建立されました。現在の建物は1491年に再建されたものです。弘法大使による壮大な立体曼荼羅はこちらにあります。立体曼荼羅というのは、通常平面で描かれる曼荼羅を、仏像を利用して立体的に表現したもののことです。講堂の中には如来像5体、菩薩像5体、明王像5体、天部2体、四天王像4体の計21体がおり、仏像好きやアート好きにはたまらない場所ではないでしょうか。
・持国天立像
講堂に入って一番手前にあるため、一番最初に目につく持国天は四天王の一神で東方の守護神です。たくましい体つきと足元には小鬼を踏みつけており、気迫に満ちたその姿に圧倒されるかもしれません。
・大日如来坐像
きらびやかな装飾品を身に着けていて、21体の仏像がずらりとならぶ講堂の中央に鎮座している像です。宇宙そのものを表す密教における最高尊とされています。金色に彩られたそれは特別感があります。
・帝釈天半跏像
この像は、講堂内の仏像を守る守護神のリーダーとして、白い像にまたがって敵の侵入に目を光らせています。整った顔立ちをしており、日本一のハンサム仏像とも呼び声高い仏像です。
●東寺への向かい方とオススメの方法
東寺までは京都駅から歩いて15分ほど。歩けなくもない距離なのですが、実はオススメの移動方法があります。京都駅構内にある着物レンタルVASARA京都駅店をご存知でしょうか。こちらで着物をレンタルすることでサービスとしてお送りサービスがあります。このお送りサービスは1時間に1本発車しており、行き先ルート内の観光地へ1名~6名まで無料でお送りすることができます。歩きではちょっと遠いかなと感じる方にはピッタリです。しかも、着物で観光すれば写真映えもしますので思い出にも残りますよ。
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●まとめ
いかがでしたか?東寺は京都のシンボルタワーとして有名な寺院です。ご紹介した見どころは行って損はない観光スポットですので、ぜひ着物レンタルVASARAの着物を着て気軽に京都観光を楽しんでいただければと思います。