読谷山花織【よみたんざんはなおり】と久米島紬【くめじまつむぎ】 、宮古上布【みやこじょうふ】
読谷山花織【よみたんざんはなおり】
沖縄本島にある読谷村で織られる花織の紬織物で、首里花織に比べ、色や柄、技法にも南方色が強く見られます。紺や色地に白、赤、黄、緑、紫、藍などで、絣を併用し、花のような幾何学模様を浮き織にしています。布の裏柄に糸が渡り、厚手なのも特徴です。
久米島紬【くめじまつむぎ】
沖縄県久米島で生産される紬で、泥染による黒褐色や、沖縄特有の絣模様が有名です。植物染料のみを使い、仕上げには木槌で布を叩き、光沢や風合いを出す砧打ちなど、今も古い技法を守っている織物です。二〇〇四年に国の重要無形文化財に指定されました。
宮古上布【みやこじょうふ】
沖縄の宮古島で織られる麻織物で、繊細な地風と精緻な絣柄などが特徴です。苧麻の手績み糸を用い、植物染料で絣糸を染めて手織りし、仕上げに木槌で布を叩く砧打ちをすることで、ロウを引いたような独特の光沢感と軽く薄い地風が生まれます。国の重要無形文化財に指定されています。