卒業シーズン到来!袴姿で凛と決めよう!
こんにちは!着物レンタルVASARA新仲見世通り店です!
漸く慣れてきたこの寒さももうピークは過ぎ、ゆっくりとではありますが終わりが近付いてきていますね。そして、寒さとともに年度の終わりも近付いてきています。
つい先日新年を迎えた心地ですのに、時が経つのは本当にあっという間ですね。
【袴ってそもそもどういうもの?】
卒業シーズンになると袴を履いている人は沢山お見掛けしますが、皆様もご存知の通り、袴は卒業式限定の衣服ではありません。冠婚葬祭や成人式のような公式的な場における正装をはじめとし、地域のお祭りでの衣装や神職など特定の職業における制服として、現在でもよく着られています。勿論、普通に私服として着るのも全然OKですし、凛としてかっこいいです。女性も男性もどちらの袴姿も目にすると引き締まる気持ちがするのはどこか不思議ですね。実際に着ている本人も気持ちが引き締まりますし、周囲にもそう見えるというのはそれまでの歴史、伝統のお陰なのだと思います。
一般の女性が袴を履くようになったのは明治時代からです。明治時代から昭和初期頃まで着物姿より動きやすい恰好のために女学生の制服として広く普及していました。女性教員や女子大学生の卒業式の正装として現在でも着られているのはその名残なのだと思います
【袴の種類について】
一口に袴といっても、調べると物凄く沢山の種類があります。
「卒業式のときはどれ?」「普段に着たいときはどんな袴がいいの?」
このように疑問はいろいろあると思います。ざっくり説明してしまいますと、まず女性もの男性もので分かれています。
女性ものは主にスカート状のタイプで、これを行灯(あんどん)袴といいます。巫女さんや皇族の方、雅楽の演者などが履くものには脚を通す部分が二つに分かれているタイプの袴もあるそうですが、一般的には行灯袴です。裾は前後ろ同じ長さに揃えます。合わせるお着物は大振袖だと婚礼衣装、中振袖は成人式、卒業式なら小振袖(二尺袖)がベターです!
男性ものは主に行灯袴と馬乗(うまのり)袴の2種類があります。上記の通り、行灯袴はスカート状で、馬乗袴はズボンのように脚を通すところが分かれているものです。それと男性ものには腰板という硬い台形の部分があります。男性の場合、裾は後ろを短く、前を長くします。男性の場合、素材・色柄によってフォーマル度合いが変わります。素材は精好仙台平(せいごうせんだいひら)、御召縮緬(おめしちりめん)、紬などがあり、仙台平が一番フォーマルです。色柄は結婚式場などでよく見かけるグレーの縞模様が一番格が高く、色無地、縞以外の柄と段々カジュアルになっていきます。
女性男性ともに馬乗袴を履かなければいけない、行灯袴を履かなければいけないなんてことはありませんが、慶事においては男性は行灯袴、女性は馬乗袴を着用することが増えているそうです。
【袴を実際に着てみる!】
卒業式で着ようと思っている方!着物レンタルVASARAはまだまだご予約大丈夫ですが、色や柄が沢山選べるように早めに備えて損は無いです!
以下に実際に袴を着用した際のシーン別注意点などをまとめてみますね。
〈椅子に腰かけるとき〉
お出掛けでも卒業式でも、必ず座る場面はあるかと思います。
椅子に座るときに気を付けるのは、しわにならないように浅く腰掛けることです。お着物の両袖は合わせて、膝の上に折り畳むようにして置きます。後は、背筋を伸ばして凛々しく座ればばっちりです。
〈腕を上げるとき〉
名前を呼ばれて挙手するときなどは、袖口がだらっと落ちてしまわないように、もう片方の手で袖口を軽く持つのが良いかと思います。大和撫子感がアップします!
〈車に乗り込むとき〉
タクシーなり自家用車なりで目的地に向かうということもあるかと思います。
そういうときはまず、大きな荷物をトランクに、手荷物は先に座席に置きましょう。そしてシートに座るときは、スリットから後ろ裾を少し持ち上げ、お尻からそっと入るように致します。腰を下ろしましたら、身体を回転させるのですが、そのときに帯が潰れてしまわないように背後を気にしながら座りましょう。
〈階段の上り下り〉
普通にお着物を着ているときと対処はとても似ています。
まず、上るときにはスリットから手を入れて袴の前側を両手で少し持ち上げましょう。そうすれば、上げた足が袴に引っかかることもなく、スムーズに上っていくことができます。
下りるときにも同じように両手でそっと袴の後ろ側を持ち上げます。すると、袴の後ろ裾が足元に引っかかりにくくなります。裾を持ち上げて楚々と歩けば、お上品にも見えますし、一石二鳥ですね!
〈お手洗いの際〉
袴を履くとトイレに行けないのでは、と思っている方もいるかもしれませんが、レンタルなどで貸出している袴は多くがスカート状の行灯袴になっておりますので大丈夫です。
女性の場合、長い袖は帯と袴の間に挟むようにします。後は、裾をまとめてたくし上げ、床に付かないように気を付ければ問題ありません。
すっきりした後は袖を元に戻しまして、袴の前後も折れていないかなど確認しましょう!
手を洗うときも袖口を濡らさないように少し注意が必要です。トイレは和式より洋式の方が危なげなく済むかと思います。
それでは皆様、長々といろいろ書いてきましたが、畢竟、快適でかっこいい袴ライフを是非楽しんでくださいませ、という一言に尽きます。誰よりも凛とした袴姿で悔いのない卒業式を迎えましょう!
◆袴をまだ予約されていない方はお早めに◆
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