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【特集版】着物コラム

京都にある、猿を祀る神社と動物を供養する寺をご紹介

こんにちは、着物レンタルVASARAです。今回は数ある神社の中から、動物にまつわる神社仏閣をご紹介します。もちろん、ほかにも多くの動物にまつわる寺院がありますので、あくまで参考程度ですが、そのご利益は一級品ですので、ぜひお立ち寄りいただければと思います。



 



●幸神社(さいかみのやしろ)



京都御苑の北東、住宅街の中に幸神社という小さな神社が鎮座しています。社入口の右側に立つ石碑には出雲路幸神社と刻まれており、この辺り一帯は平安以前から業績・社氏が拠点とした地で出雲路と呼ばれ、幸神社はその道祖神として創建されたことに始まります。道祖神とは、道端に祀られる災橋や悪霊を防ぐ神であり、災いを塞ぐ塞の神から転じて幸神社と呼ばれるようになったといいます。平安京が遷都されると、幸神社は都の鬼門(北東)を守護する神社として崇められるようになりました。古来、災いが去るに通じて「猿」が鬼門除けと信じられたことから、現在も本殿の鬼門(北東)の位置に御幣を担ぐ猿の神像が祀られています。



 



幸神社の主祭神である猿田彦神(さるたひこのかみ)は、古くから幸神社で愛を誓った男女の縁は永遠に結ばれるといわれ、縁結びの神として崇められてきました。神話によると、天照大御神の孫である瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が神々を連れて天上の国から降臨(天孫降臨)した際、分かれ道でひとりの神に出会ったそうです。同行していた天鈿女命(あまのうずめのみこと)がその神に問いかけたところ、名を猿田彦神といい、一行を道案内するために現れたというのです。無事に道案内の役目を果たした後、猿田彦神と天鈿女命神は結ばれたと伝えられています。そのことから、幸神社は縁結びの神としても崇められるようになりました。



 



境内の北東には、祭神・猿田彦神のかつての御神体とも伝えられており、古来、「おせきさん」とも呼ばれる神石があります。あまりに霊力が強いため、触ると祟りがあるとも伝えられているほどです。また、この神石は狂言「石神」に登場する石の神ではないか、とも考えられています。その狂言の内容は、妻から離縁されそうになった夫がいたのですが、夫は何とか縁を戻す手立てはないかと仲人に相談したところ、妻がここに相談に来た時には、出雲路の石神のお告げを聞いてから離縁するべきかどうか決めなさいと伝えるので、夫は石神に化けておくように、と仲人が答えました。さて、予想通りに妻が仲人の元へ相談に来たので、石神にお告げを聞きにいくように勧めたところ、神社にやってきた妻は、石が持ち上がれは離縁して里に帰ると願掛けしながら石を持ち上げようとするのですが、石神に化けた夫は動かず、石が持ち上がれば夫に寄り添うと願掛けすると、石神に化けた夫が立ち上がって石が持ち上がりました。その結果を見た妻は離縁を思い止まり、石神に対して神楽を奉納したそうです。妻が神楽を舞っている最中、離縁を免れて浮かれてしまった夫が、石神に化けていることをついつい忘れて、妻と一緒に神楽を舞ってしまったことで正体がばれてしまう…という演目です。縁結びとは、男女のみならず、人生すべての良縁を結ぶこと。伝統芸能にも登場する、霊験あらたかな石神に、ぜひ縁結びを願ってみてはいかがでしょうか。



 



●称念寺(しょうねんじ)



千本寺之内(せんぼんてらのうち)の交差点から東へ進むと、西陣の町中に称念寺があります。江戸時代、荒廃していた寺院が猫の恩返しで復興した伝説に由来して墓寺の愛称で親しまれ、動物を手厚く供養する寺院として知られています。その創建は慶長1(1606)年、土浦城主・松平信吉から深い信仰を受けた浄土宗の獄誉上人が創建したことに始まります。土浦城は、現在の茨城県土浦市に築城された城であり、城主の松平信吉は亡くなった後に称念寺に葬られて、現在も称念寺の墓地で静かに眠っています。また、松平信吉の母・多勘姫は江戸幕府初代将軍・徳川家康の異父妹であったことから、称念寺の寺紋は徳川将軍家と同じ三つ葉葵であり、山門の屋根を見上げると、瓦の紋様の中に三つ葉葵の寺紋を見ることができます。



 



称念寺は、獄誉上人が大名・松平信吉から深い信仰を受けて創建されましたが、信吉が亡くなると次第に松平家とは疎遠になって寺院は衰退していきました。その後、称念寺3代目の和尚・還誉上人の時代のこと。財政が厳しく寺院そのものが衰退していく中、一匹の猫を飼っていた和尚は、自分の食事を減らしてでも猫に食事を与えて、愛する猫とともに暮らしていました。ある名月の夜、和尚が托鉢を終えて寺院へ帰ってくると、月明かりを浴びながら美しい着物をまとう姫君が優美に舞っていたのです。ところが、その姫君の影を見ると猫の形をしていたことから愛猫の化身とわかり、困窮を極める寺をよそに踊り浮かれている猫に和尚が腹を立て、あれほど愛した猫を寺院から追い出してしまったそうです。数日後、和尚の夢枕に立った猫が、称念寺を訪ねてくる武士をもてなせば寺院は隆盛すると伝えていきました。お告げの通り、松平家の武士が称念寺を訪れて、亡くなった姫君が称念寺に葬ってほしいと進言していたことを伝えたそうです。これによって松平家との関係が戻った称念寺は、苦しみながらも財政難を免れて、以前のような立派な寺院に戻ったといわれています。現在も称念寺は猫をはじめ動物を厚く供養しており、動物の健康を祈願するお守りの授与なども行っています。動物健康祈願守りにデザインされている猫のモデルは現在の住職の愛猫ミーコちゃんで、合掌したお願い猫の姿は住職自らがデザインしたものだそう。



また、境内には愛猫を偲んで和尚が植えたと伝えられる老松がある。太い枝の1本は地面と平行に長さ20メートルにもなり、猫が伏した姿にも見えることから、今では猫松とも呼ばれています。



 



●まとめ



いかがでしたか?今回は動物にまつわる幸神社と称念寺をご紹介しました。京都にはこれだけではなく他にも動物を祀る神社仏閣がございます。ぜひ着物で参拝されて、多くのご利益を得ていただければと思います。



 



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