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着物大事典

迷える女子のための着物のコーディネート

【TPO別】着物と帯の組み合わせ方

だんだん気温も温かくなり過ごしやすい季節になってくると、休日のアクティビティやデート、友達との卒業旅行を計画することも増えるはず。いつもと違う遊び方をしたいとか、ちょっとした思い出の演出に着物を着る着てみたいとお考えになる方が増えてきています。でも、「肥ってみえる」とか「顔がデカくみえる」「着物のマナーが細かくて知らないうちに粗相にあたることをしていないか不安」「長時間の着物は疲れちゃう」などの体型に関する悩みや気になることが盛りだくさんでなかなかチャレンジできないという女性は少なくないです。男性や女性などいろんな人から褒められる着物姿を気持ちよく装い、楽しい思い出をつくれるように、この記事では、TPOを踏まえてファッションとして着物を楽しむための考え方やコツをご紹介していきます。

✔シーン1

家族やお友達や彼氏彼女との街歩き、食べ歩き、散策、カフェ、飲食店での食事、大相撲観戦、寄席(落語・講談)、アイドル/ミュージシャンコンサート、町中でのカジュアルな茶道体験、華道教室、美術館

カジュアルな着物を選びましょう♪                                                

織の着物:紬(つむぎ)、絣(かすり)、木綿など

染めの帯/塩瀬、縮緬、紬、ろうけつ染め、しぼりなど

小紋(こもん)や紬(つむぎ)などのカジュアルな着物は気軽に出かけたいときにぴったりです。

特におすすめなのは紬(つむぎ)です。紬は体にフィットして着やすく、着くずれしにくく、しわにもなりにくいので寄席や相撲観戦にはピッタリの着物。ラフな織りや、渋めの色で繊細な柄の大島紬や結城紬を選ぶと、「大人ゆるコーデ」になります♪

小紋は自由にコーディネートを楽しめる万能着物♪

江戸小紋は細かな柄のタイプを選ぶと色無地に近い上品な印象になります♪

紬(つむぎ)は着くずれしにくくシワも気にならないから長時間着たり、たくさん歩いたりするときにバッチリ♪

✔シーン2

歌舞伎、結納、結婚式、披露宴、祝賀会、パーティー、クラシックコンサート、オペラ、ミュージカル、ホテルなどでの茶道、華道、お宮参り、七五三、入学式、卒業式などのフォーマルなシーン

染めの着物:留袖(黒・色)、振袖、訪問着、附下、小紋、色無地など

織の帯:唐織、佐賀錦、綴織(つづりおり)、博多織、紬(※紬はカジュアル)

黒留袖:既婚の女性の第一礼装。黒地に絵羽の裾模様と染め抜きの五つ紋付が特徴的で江戸褄とも言います。結婚式に親族の母や仲人婦人、新郎新婦の既婚の姉妹・叔母などとして列席する場合に着ます。

色留袖:未婚・既婚問わずで着れる第一礼装。生地の色が黒でない留袖で、五つ紋付の場合、黒留袖と同格になります。一つ紋、三つ紋、五つ紋の順に格式が高くなっていきます。結婚式の新郎新婦親族・上司としての列席や、叙勲式・園遊会、宮中への参内、式典やフォーマルパーティーなどで着ます。

振袖:未婚の第一礼装。袖のふりが長いのが特徴的で、紋が入ってなくても礼装と言われます。昔は若い人しか切れませんでしたが、最近では未婚であれば30代でも着る方もいます。成人式、結婚式の列席、パーティー、謝恩会などで着ます。

訪問着:未婚・既婚問わずで着れる礼装および準礼装です。紋を付けると格が上がるので、一つ紋を付けておくと着れるシーンが増えます。紋が入ってなくても準礼装です。結婚式の列席、パーティー、式典の列席、お見合いや結納、格式の高いお茶会、お祝い事で着用します。

附下(付下げ):準礼装~オシャレ着として未婚・既婚問わずに選ばれています。反物の状態ですべての柄が上を向くように模様付けされているのが特徴的です。結婚披露宴の列席、パーティー、式典の列席、お祝事(七五三、宮参り)観劇、お茶会、食事会などで着ます。

色無地:一色で染めた着物で地紋のあるタイプと無いタイプがあります。紋を付けると礼装に格上げされます。慶弔両用は吉兆模様を避けて寒色系を選ぶと好まれます。卒入学式への列席、お茶会、庄田かい、卒業式・女子袴の着物として着ます。

✔帯

染めの着物に織の帯、織の着物に染めの帯

フォーマルな着物と帯の組み合わせは、基本的原則を覚えるとわかりやすいですよ♪

礼服には袋帯、準礼装なら名古屋帯も。

色・模様・素材の組み合わせ

対角に位置している2色が補色関係にある色で、反対色。

色の性質が最も異なる色同士なので、組み合わせるとお互いを鮮やかにみせます。

隣り合う色同士は色味が似ている。色はこの色相(色の違い)と明度(明るさの強弱)彩度(鮮やかさの度合い)明度と彩度によるトーンによって決まります。

✔色の相関図を参考にコーディネートをしましょう

赤の相対:緑

オレンジの相対:青

黄色の相対:紫

黄緑の相対:ピンク

 

赤の類似色:オレンジ、ピンク

オレンジの類似色:黄色、赤

黄色の類似色:オレンジ、黄緑

黄緑の類似色;黄色、緑

緑の類似色;黄緑、青

青の類似色;緑、紫

紫の類似色:青、ピンク

ピンクの類似色:赤、紫

 

  • 伝統的な配色は反対色の組み合わせます

例えば赤と緑、紫と黄色。補色関係、反対色にある色の組み合わせはクラシックな印象。

逆に同系色同士やトーンを合わせるとモダンな印象に。

 

  • 帯揚、帯〆の色に迷ったら

着物や帯の中にある炉から選ぶとまとまりやすいです

 

  • 帯〆は全体のアクセントカラー

帯締めはほんの一筋の繊維過ぎませんが、装いの印象を左右する決め手となります。

 

  • 着物と帯、同じ柄の組み合わせは避ける

着物では「花柄の着物に花柄の帯」「講師の着物に講師の帯」といった同じ柄同士の組み合わせはあまりしない

 

✔「格の調和」

織の袋帯(格・文様・素材)

格調高いもの

*文様に金糸・銀糸を織り込んだ帯

*有職模様、正倉院模様、吉祥模様など格の高い文様

*留袖、振袖、訪問着、附下、色無地、小紋(格上げになります)

 

華やかなもの

*大きな柄を配した華やかな帯

*金糸・銀糸をはじめ多彩な色糸で文様を織り出したもの

*振袖、訪問着、附下、色無地、小紋(格上げになります)(シーンによっては可)

 

モダンなデザインの帯

*幾何学模様、エスニック模様、抽象模様などの現代的な印象の帯

*小紋、御召、紬、(訪問着や附下も可)

 

織の名古屋帯

格調高いもの

*文様に金糸・銀糸を織り込んだ綴や塩瀬などの帯

*有識模様、正倉院模様、吉祥模様など格の高い文様

 

趣味的なもの

*織の技法や色違いも多彩な個性的な印象の帯

*素材でざっくりとした印象の帯が多い

*御召し、紬、(小紋も可)

 

✔染の名古屋帯

趣味的なもの

*染めの技法や色遣いも多彩な、個性的な印象の帯

*文様は多種多様

*式の文様を表した帯も多い

*御召し、紬、(小紋も可)